結論

「ピラティスは腹囲や腰囲を減少させる可能性がある」

根拠

参考文献

「Pilates for Overweight or Obesity: A Meta-Analysis(太りすぎや肥満のためのピラティス：メタ分析)」

ピラティスは、太りすぎや肥満の成人の体重、BMI、体脂肪率を劇的に減少させますが、胴囲に大きな影響を与えません。

Wang, Y., Chen, Z., Wu, Z., Ye, X., & Xu, X. (2021). Pilates for Overweight or Obesity: A Meta-Analysis. Frontiers in Physiology, 12. https://doi.org/10.3389/fphys.2021.643455.

「Efficacy of Pilates in Functional Body Composition: A Systematic Review(機能的な体組成におけるピラティスの有効性：系統的レビュー)」

ピラティスの練習は、肥満を減らし、主に女性のサンプルの腰と股関節の円周を含む体組成を改善するのに効果的である傾向があります。

Pereira, M., Dias, G., Mendes, R., Mendes, R., Martins, F., Gomes, R., Gama, J., Castro, M., & Vaz, V. (2022). Efficacy of Pilates in Functional Body Composition: A Systematic Review. Applied Sciences. https://doi.org/10.3390/app12157523.

理由

ピラティスがウエストを細くするかどうかについては、肯定的な論文と否定的な論文、どちらも存在します。

ウエストが細くなる原理としては、

1.ウエスト周りの体脂肪が減少する
2.体軸伸展活動が促進され、ウエスト周りのたるみが改善する

この2つが考えられます。

ピラティスはどちらの効果も期待できるため、ウエストを減少させる効果も期待出来るといえます。

しかし、根拠としている研究論文では男性に関する研究が不足していたり、BMIが25以上の人に対して行っている研究が多いなど、ある程度対象が絞られている面もあります。

そのため、ピラティスが必ずしもウエストを減少させるとは言えないともいえます。

まとめ

いかがだったでしょう？

最終的な結論として、ピラティスは必ずしもウエストを細くするわけではないが、細くする可能性は十分にあると考えます。

ピラティスと言っても、どの程度の負荷設定で行うのか、週に何回、どのぐらいの期間続けるかで得られる効果が変わってくるはずです。

ピラティスの特性を十分に把握して、ピラティスの何が何に効果があるのか、それをしっかり理解してクライアントにセッションを提供することが重要だと私は考えます。