ホットフラッシュは睡眠障害に関係する?しない?【AUCE PILATES上田市】

ホットフラッシュは睡眠障害に関係する?しない?

こんにちは、青木です。


更年期に起こる主な症状として
ホットフラッシュ(ほてりや発汗)、睡眠障害、
不安やうつ症状、骨密度の低下など、
様々な症状を経験される方が多いと思われます。


中でもホットフラッシュは
更年期の症状として非常に多く、
当ピラティススタジオにも悩まれている
お客様が多くいらっしゃいます。


また、ホットフラッシュは
睡眠障害との関連も報告されており、
生活の質を低下させる要因となっています。


今回はホットフラッシュと
睡眠障害の関連について、
研究論文に基づいて深掘りしたいと思います。


ではどうぞ。

目次

  1. 結論
  2. エビデンス
  3. 参考論文
  4. 更年期の睡眠障害は様々な要因によって生じる
  5. ホットフラッシュ
  6. 睡眠時無呼吸症候群
  7. まとめ

結論

ホットフラッシュによって睡眠障害が
引き起こされる可能性はあるが、
他の要因によって引き起こされることもある。

エビデンス

参考論文

「Treatment of chronic insomnia disorder in menopause: evaluation of literature(更年期における慢性不眠症障害の治療:文献の評価)」

更年期には、落ち着きのない脚症候群や閉塞性睡眠時無呼吸などの併存睡眠障害が一般的であり、治療には認知行動療法、ホルモン療法、およびさまざまな薬が含まれます。

Attarian, H., Hachul, H., Guttuso, T., & Phillips, B. (2015). Treatment of chronic insomnia disorder in menopause: evaluation of literature. Menopause, 22, 674–684.


「Sleep and menopause: a narrative review(睡眠と更年期障害:ナラティブレビュー)」

更年期移行睡眠障害は、十分な頻度/重度と煩わしさの血管運動症状(VMS)によって寄与する可能性が高く、おそらく発汗成分を伴う。

Shaver, J., & Woods, N. (2015). Sleep and menopause: a narrative review. Menopause, 22, 899–915.


「Type of Menopause, Age at Menopause, and Risk of Developing Obstructive Sleep Apnea in Postmenopausal Women(閉経の種類、閉経時の年齢、および閉経後の女性における閉塞性睡眠時無呼吸を発症するリスク)」

Type of Menopause, Age at Menopause, and Risk of Developing Obstructive Sleep Apnea in Postmenopausal WomenAbstract. Despite established sex differences and longstandindoi.org

外科的更年期障害は、閉経後の女性の閉塞性睡眠時無呼吸のリスクが高いことと関連しており、OSAリスクの調節における性ホルモンの役割を示唆している。

Huang, T., Lin, B., Redline, S., Curhan, G., Hu, F., & Tworoger, S. (2018). Type of Menopause, Age at Menopause, and Risk of Developing Obstructive Sleep Apnea in Postmenopausal Women. American Journal of Epidemiology, 187, 1370–1379.

更年期の睡眠障害は様々な要因によって生じる

ホットフラッシュ

更年期に入ると、交感神経活動が高まることで
血管運動症状(VMS:vasomotor symptoms )が起こり、
気温と関係なく体のほてりや発汗が生じます。


これがいわゆるホットフラッシュです。


ホットフラッシュは睡眠時にも起こるため、
ほてりや発汗によって睡眠が阻害され、
睡眠障害を引き起こすと考えられます。

睡眠時無呼吸症候群

更年期には睡眠時無呼吸症候群のリスクが
高まると言われており、
さらに卵巣や子宮の摘出術を施行した方の場合、
摘出術を受けていない更年期の方よりも
睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まると
報告されています。


更年期に睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まる
メカニズムについては未だ不明のままです。


一説として、エストロゲンとプロゲステロンには
上気道拡張筋に作用して、
睡眠中の換気と気道の確保を行う作用があり、
更年期のエストロゲンとプロゲステロンの減少が
その作用を低下させていることが
要因との説があります。


また、エストロゲンとプロゲステロンの低下が
エネルギー代謝を低下させることが要因とも
言われています。


睡眠時無呼吸症候群は肥満と関連性が強いため、
エネルギー代謝の低下が肥満を招き、
睡眠時無呼吸症候群のリスクを増大させると
考えられます。

まとめ

いかがだったでしょうか?


更年期に起こる睡眠障害は
様々な要因で起こると言われており、
ハッキリとした原因は特定が非常に難しいと
されています。


睡眠障害はQOLの低下を招く
非常に重要な要因であるため、
クライアントの症状を詳細に把握し、
アプローチしていきたいものです。



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